更新日:2015年11月05日
紅葉の裏日光へ(その2)
日光街道は日光東照宮へ向かう車で渋滞しているので、
それを避け、霧降の滝を観に行くことに・・・
霧降の滝周辺の駐車場はそれなりに混雑していたが、
駐車場を出る車とのタイミングがよく、あまり待たずに止めることができました。
霧降の滝観瀑台までは、駐車場から山あいの遊歩道を10分ほど歩いていきますが、
山の木々は赤・黄・緑と色とりどりに重なり合い、
まさに錦絵のなかのトンネルを歩いていく感じです。
観瀑台につくと、雄大な山を染める木々の合間に、
2段に分かれ、白く糸を引くような「霧降の滝」を観ることができます。
霧降の滝は、華厳滝、裏見滝とともに日光三名瀑の一つで、
日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。
上段の滝が25m、下段が26mで、落差は75m。
下段の滝が、まるで霧を振られるかのように水が岩に当たり、
飛び散って流れ落ちる様からこの名がついたといわれています。
霧降の滝のあとは、霧降高原を走るのもいいかなとも思ったが、
いつも走っているので、今回はちょっと趣向をかえ、侘び寂びの世界というか
渋滞でごった返す日光にあっても、ちょっと一本裏道を行くことで、
閑寂・清澄な空間を味わえる裏日光の瀧尾神社(たきのおじんじゃ)に行くことに・・・
静謐なる世界“裏日光”
日光東照宮の裏側に位置する瀧尾神社は
開山堂(香車堂)、北野神社などがある裏日光の中でも一番奥に位置する神社。
勝道上人の霊廟がある開山堂までは来ているので、
今回は一番奥の瀧尾神社まで行ってみることにしました。
裏日光は、苔むした緑が岩を覆い、凛とした空気が満ちあふれている
まさに静謐なる世界。
ここをけして静かではない我が117クーペで行くのは、ちょっと気が引けますが、
できるだけ静かに、ゆっくりと走りながら、一番奥の瀧尾神社の駐車場まで行きます。
駐車場のところには瀧尾高徳水神社の社があり、
ここで一拝した後、道路を横切り奥に進むと、瀧尾神社の参道入口があります。
瀧尾神社は日光二荒山神社の別宮で、
女峰山の女神、田心姫命(たごりひめのみこと)を祀っており、
子授け・安産・子育てなどにご利益があるそうです。
一歩参道に踏み入れると、さすが霊地というだけあって
空気が凛と張りつめていて、俗世間とはまったく別空間!
けっこう急な石段を上っていくと、
弘法大師が、神霊の降下を祈願したところ美しい女神が現れたと伝えられる「影向石」や
「運試しの鳥居」「楼門」「拝殿」「本殿・唐門」、ご神木の「三本杉」、
「瀧尾稲荷神社」「子種石」などがあります。
参拝を済ませ、参道を降りていくと、その横には清流が流れ、
天狗沢にかかる高さ約10mの名瀑「白糸の滝」があります。
ここは弘法大師修業の場と伝えられる。
その昔、日光参詣の中心はこの瀧尾周辺だったらしいので、
日光東照宮、二荒山神社に参拝のときには足を延ばしてみてはいかがだろうか。
こんな静寂とした霊地に
よりによってエンジン音うるさい117クーペで訪れるのは
ちょっと複雑な心境だが、
古きもの同士、けして似つかわしくなくもない、かも・・・
次回訪れるとしたら、新緑の頃がいいかもしれない。
そしてゆっくりと、散策したいものです。